楽しかったよ!(セルフビルドの途中の話)
一日も早く完成したかったので、建築途中の写真などはすっかり忘れていました。
そのためその間の記録がありません。
いかに苦労したか!と言う話や、すごいでしょう! と言うお話は必要ないでしょうから、
簡単に作業工程と作業内容を説明します。
作業の内容と進み方
1. 建築確認申請書の提出と許可
市役所に建築確認申請を提出し、承認を得る作業です。
>建築確認申請書類は自分でも書けますが、時間と学習が必要だったのでキートスさんに書いてもらって提出し承認を取りました。
建築、特に飲食店店舗を建てる場合には、いろいろな法規制に拘束されます。
合わせて「あねは偽装問題」以降は非常に書類や規則が厳しくなって、専門家でもかなり時間がかかりました。
2. 基礎工事
基礎屋さんを電話帳などで探し、キットに添付の指示図面を提示し2~3件くらい見積もりを取りました。
その工事価格を検討し良さそうな基礎屋さんに工事をお願いします。時には設備工事屋さんもあたりをつけておかなければなりません。
幸い本町店でお願いし、その後もいろいろな追加工事で付き合ってもらっていた設備工事業者さんがいたのでプランに従って厨房部分の水道、給湯、排水等の管をあらかじめ基礎工事と一緒に埋設しました。
3. ログ組み立て工事
今回使用するログハウスキットは、フィンランドの直径250ミリのマシンカットの丸ログ゙です。
(余談ですが、このログハウスキットは中古です。キートスさんが2年位モデルハウスとして使っていた物を安く譲り受け、解体してこの場所に運んできてもらいました。)
250mmの丸ログの組立ては、到底、人力では持てません。2m位の長さでも人間では持ち上げることができませんでした。そこで、5トンのクレーンを借りて作業しました。
約6日でログ組み立て作業は完了(1階部分のみログ組み)しました。
4. 2階部分(2x4)の工事と屋根工事
2階部分、及び屋根下地工事までは2x4仕様です。
主にパネル工法という手法で、キートスさんのスタッフが引受けてくれました。
2階は仕込み厨房と簡易休憩室なので、防火仕様でそれなりの仕上がりで良いと言う事にし、ワンルームでできるだけ安く作ることに徹しました。
5. 1階店舗部分の内装工事
客室部分の床(厚さ30mmの無垢板)と天井板(厚さ12mmの同様)を張りました。
釘打ち機を借りて効率よくやったつもりですが、見かねてキートススタッフさんも時々手伝ってくれました。 作業は約5日くらいだったかな。
内装の内壁は、外壁と同様にログを組み上げたことで完成し、何もする必要がありません。
厨房部分の壁と天井は、防火対策でケーカル板と言う防火ボードとステンレス板を張り、後日、不燃クロスを張ってもらいました。(設備工事と平行しての作業なのでキートスさんにお願いしました。)
6. 塗装工事
外壁の塗装、客室内の塗装は、汚れが目立たないように濃い茶色の塗装にしました。
(本当はもっと薄い茶色を考えていましたが、「中古のログキット」だったので汚れを隠す為にこの色にしました。)
外部は3回、内部は2回塗りで、我ながらなかなかいい色に仕上がったと思っています。
塗装は特別なテクニックはいらないし、キシラデコールと言う塗料を原液のままハケで塗るだけです。多少の色むらは気にしません。
作業はいろいろなことをやりながらだったので正確にはわかりませんが、延べで5日くらいでしょう。
7.カウンター、客室机と椅子などの応接備品
椅子はインターネットで価格を検討して注文しました。
カウンターと店内の机は、友人が『いい板』があるのであげるヨ! と、言ってくれたので、それをもらい自分で作ることにしました。
非常に厚い良い板でしたが、カウンターや机にするには、まずサンダーを使って表面を磨き上げることが必要です。
これは難しい作業ではありませんが大変時間のかかる作業でした。
来る日も来る日もマスクをして一生懸命磨き上げましたが、一部失敗した箇所があります。(今でも時々お客様に指摘 されます)
ともかく6日くらいかけて磨き上げて、考えていた大きさにカットしニスを塗り重ねて完成しました。
結構良いできばえだ、と満足しています。(タダにしては)
8. その他の工事
電気工事は友人の電気屋さんに、看板は看板屋さんを探してお願いして、あらかた完成しました。
9. その他のその他の工事
開店準備をしていたら物置が必要になり、急遽店外に作ることにしました。
その他、実際に準備をしていたら必要な物がいろいろあって、棚やメニュー、テラス階段など、あれこれと工事しました。
ともかく、、『できることは自分でやる!』(これはキートスさんの受け売りですが)ことに徹して、最小の予算で大変、満足できる『らーめん 丸木屋 坂井東店』が大変リーズナブルに完成しました。